5. 新NISAを始める前に確認したいデメリットと注意点
新NISAを活用する際は、制度のメリットだけでなく、あらかじめ理解しておきたい注意点にも目を向ける必要があります。
新NISAでは、年間投資枠の拡大や非課税期間の無期限化など、以前の制度よりも使いやすい仕組みに改正されました。
その一方で、長期間にわたって資産を運用していくことが前提となるため、自分自身のリスク許容度を確認し、将来的な売却のタイミングについても考えておくことが重要です。
積立投資を続けていく中では、相場が大きく下落する局面に直面する可能性もあります。
実際、株式市場は長期的に見れば成長してきた一方で、短期的には急落を繰り返してきた歴史があります。
そのため、積立投資の特性や価格変動リスクを理解した上で、「値下がりしたときにどのように対応するか」を事前にイメージしておくことが大切です。
また、どの商品を選ぶかも重要なポイントになります。
金融庁が公表している「つみたて投資枠対象商品届出一覧」(2026年4月15日最終更新)によると、対象商品は継続的に見直しや追加が行われており、現在は300本を超える商品がリストアップされています。
選択肢が多い分、「何となく人気だから」という理由だけで選ぶのではなく、長期間安心して保有できるか、自分の運用方針に合っているかを確認しながら選ぶことが重要です。
さらに、NISA口座は、通常の課税口座とは異なり「損益通算」ができないという点にも注意が必要です。
例えば、別の課税口座で利益が出ていても、NISA口座内で発生した損失と相殺することはできません。
加えて、損失を翌年以降に持ち越して利益と相殺できる「繰越控除」の対象外でもありますので、こうした税制上の特徴についても理解しておく必要があります。