6. まとめ:生活の質を維持しながら継続できる資産形成を目指して

この記事では、新NISAを活用した積立投資について、いくつかのシミュレーションを交えながら見てきました。

50歳から老後資金2000万円を目標にする場合、年3%の運用を想定しても毎月約9万円の積立が必要となり、家計への負担は決して小さくないことがわかります。

冒頭で触れた調査データに見られる、投資資金を確保するために現在の生活を過度に切り詰めてしまう“NISA貧乏”は、まさにこうした「短期間で大きな目標額を達成しようとするケース」で起こりやすいといえるでしょう。

同調査で、理想の節約方法として最も多くの人が挙げたのは「手軽にできる節約(58.6%)」であり、次いで「少しずつだが、継続できる節約(45.2%)」でした。

この考え方は、資産形成にもそのまま当てはまります。

早い段階から積立を始めることで運用期間を長く確保でき、毎月の積立額を数千円から数万円程度に抑えることが可能です。

それにより、現在の生活の質(QOL)を大きく損なうことなく、無理のない範囲で資産形成を続けることができるのです。

物価の上昇が続く現代において、預貯金だけで資産価値を維持することは難しくなっています。

「少額から」「早いうちに」「長期間続ける」という資産形成の基本原則は、今の暮らしを楽しみながら将来に備えるための、非常に有効な手段です。

新生活の慌ただしさが一段落し、心地よい初夏の風を感じるこの時期に、ご自身の家計と将来設計のバランスについて、一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。

※当記事は再編集記事です。

参考資料

マネー編集部NISA班