1. 老齢年金とは別に受け取れる公的給付5制度
年金以外にも、社会保険制度からさまざまな手当や給付金を受け取れます。シニアの方が知っておくべき、代表的な公的給付を見ていきましょう。
1.1 【制度①】再就職手当(離職時に65歳未満対象)
雇用保険の基本手当を受給できる方が、所定給付日数の3分の1以上を残して安定した職業に就いた場合などに支給される一時金です。支給額は、支給残日数が3分の2以上なら「基本手当日額×支給残日数×70%」、3分の1以上3分の2未満なら「基本手当日額×支給残日数×60%」で計算します。
昨今は労働力不足の影響もあり、高齢者の採用に積極的な企業も増えています。失業保険を受け取っている方は、再就職手当の存在を知っておくとよいでしょう。
1.2 【制度②】高年齢雇用継続給付
高年齢雇用継続給付は、60歳以上65歳未満の雇用保険被保険者が、原則として60歳時点の賃金に比べて75%未満に低下した賃金で働く場合に支給される制度です。2025年4月1日以降は、支給率の上限が賃金の10%に変更されています。
再雇用制度を利用してシニアが働き続ける場合の「収入低下の緩衝材」として機能する制度です。一般的に定年後再雇用は収入が減少するため、不足分の一部をカバーできます。
著者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1000記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。合同会社柴田人事労務オフィス代表社員。
監修者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)