5月に入り、目に鮮やかな新緑とさわやかな初夏の風が心地よい季節となりました。大型連休を利用して、これからの生活設計についてゆっくりと思いを巡らせている方も多いのではないでしょうか。
近年は物価上昇や将来の年金不安も重なり、老後への備えに対する関心は一段と高まっています。
しかし、実際の貯蓄額は世帯の形や年代によって大きく異なり、「平均額」だけでは実態を正しく把握することはできません。
本記事では、年代ごとの貯蓄額に注目し、「平均」と「中央値」の違いを世帯別に整理して解説します。
さらに、老後に対する不安の差が生まれる要因や年金生活の実態にも触れながら、自分に合った備えを考えるためのポイントを確認していきます。
1. 【年代別】単身世帯(おひとりさま)の「貯蓄額(平均・中央値)」はいくら?
まずは、金融経済教育推進機構の「2025年家計の金融行動に関する世論調査」を参考に、単身世帯の貯蓄状況を確認していきます。
1.1 【40歳代】単身世帯(おひとりさま)の「平均貯蓄額と中央値」
- 金融資産非保有:32.1%
- 100万円未満:15.1%
- 100~200万円未満:7.1%
- 200~300万円未満:5.9%
- 300~400万円未満:4.3%
- 400~500万円未満:2.2%
- 500~700万円未満:6.2%
- 700~1000万円未満:4.6%
- 1000~1500万円未満:6.2%
- 1500~2000万円未満:1.2%
- 2000~3000万円未満:2.8%
- 3000万円以上:9.9%
- 無回答:2.5%
- 平均:859万円
- 中央値:100万円
40歳代では、平均が859万円である一方、中央値は100万円と大きく乖離しています。
内訳を見ると、金融資産を持たない人や、貯蓄が100万円未満にとどまる層も一定数存在していることがわかります。
