5. 年金生活のシニアが「年金にゆとりがない」と感じる理由とは?

老後は年金収入だけで生活できるのかについて、現在の60歳代・70歳代の実態を調査データから確認していきます。

5.1 60〜70歳代の約3割が「年金だけでは日常生活費もカバーできない」という現状

金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査 2025」によると、二人以上世帯では、60歳代の33.6%、70歳代の26.5%が「年金だけでは日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答しています。

「年金にゆとりがない」と感じる理由とは?6/6

「年金にゆとりがない」と感じる理由とは?

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO編集部作成

また、単身世帯では、60歳代の50.7%、70歳代の35.5%が同様に「年金だけでは日常生活費を賄うのが難しい」と回答しており、二人以上世帯と比べてより厳しい状況にあることがうかがえます。

物価上昇が続く中で家計への負担は増しており、健康面や介護への不安を抱えながら、切実な思いで日々を過ごしているシニア世帯も少なくありません。

6. 老後資金は「平均」ではなく、自分の状況に合わせた備えが重要

本記事では、年代ごとの「平均貯蓄額」と「中央値」の違いを世帯別に紹介しました。

老後に安心して生活するためには、まず現状を把握し、必要な資金を具体的に見積もることが重要です。

そのうえで、継続的に貯蓄できる仕組みを取り入れたり、働き方や生活スタイルを見直したりすることが、将来の安心につながります。

平均値にとらわれるのではなく、自分に合った準備を進めることが大切といえるでしょう。

参考資料

川勝 隆登