3. 「貯金が止まる」前に。固定金利への借り換えを検討すべき損益分岐点
シミュレーション結果が示す通り、金利が2%上昇すれば返済期間が30年の場合、月3.3万円の負担増となります。
この金額を捻出するために「貯金を切り崩す」状態に陥るなら危険です。
固定金利への切り替えは「保険」と同じです。安心を買うための「保険料」として多少の金利差を受け入れるべきか、今のうちに判断基準を持っておく必要があります。
3.1 借り換えを検討すべき人
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返済期間が20年以上残っている: 金利上昇による総返済額へのインパクトが大きく、固定金利でリスクをロックするメリットが大きいため。
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世帯年収に対する返済比率が25%を超えている: 金利上昇による数万円の増加が、即座に生活必需品の購入や貯蓄に影響を及ぼす限界線にあるため。
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「金利が上がったらどうしよう」という不安がストレスになっている: 毎月の安心感はプライスレスです。固定にすることで家計管理の不確実性を排除できます。
4. まとめ
住宅ローンは「借りて終わり」ではありません。
そこからが本当のスタートといえます。
金利が動こうとしている今こそ、家計をより良く整えるための「アップデート」の絶好のチャンスかもしれません。
金利の上昇と向き合うことは、家計のちょっとしたムダを見つけたり、大切なお金を守る工夫を身につけたりするきっかけにもなります。
まずは、「もし金利が1%上がったら、わが家の場合はどうなるかな?」と、具体的にイメージしてみることが大切です。
参考資料
著者
LIMO編集部銀行出身者チームは株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、メガバンクや地方銀行などの大手金融機関にて、資産運用相談や融資業務の経験を積んだ「元銀行員」の編集者が中心となり構成されている、金融専門のライティングチームです。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍しています。
LIMO編集部銀行出身者チームには株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)出身の石津大希など、資産運用アドバイザーとしての実務経験を有する編集者が在籍しており、各編集者がファイナンシャル・プランナー(FP)として、シニア層から富裕層まで幅広い層の相談に対応してきた点が強みです。
金融機関での勤務経験年数はチーム合計で20年超。表彰歴を持つ編集者も多数在籍しています。国税庁や金融庁など官公庁の公開情報をもとに、豊富な経験と知識を有するプロフェッショナル集団が、読者に正確で実践的な情報をお届けします。
【主な取り扱いテーマ】厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローン、為替相場、株式投資などを中心に記事の企画・執筆・編集・監修を行っています。(最新更新日:2026年1月9日)
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
現役世代からシニア層、富裕層と幅広い個人顧客に対し、資産運用コンサルティングを行う。
<主な専門領域>
投資信託、ファンドラップ、外貨預金、生命保険、医療保険、住宅ローン、事業性ローン、贈与、相続、遺言信託、不動産など、多岐にわたる金融サービスと承継対策をワンストップで提案。特に、長期的な資産形成や富裕層向けのウェルスマネジメント、シニア世代への承継・相続の分野で豊富な知識と実績を持ち、表彰歴多数。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する【くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」】のマネー編集部にて企画・執筆・編集・監修を幅広く担当。
厚生年金保険と国民年金保険(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用を専門とする。
NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローンなどの国民生活に直結する金融情報を始め、FX、株式投資、金(ゴールド)などの投資経験をいかし仕組みやリスクなどを分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成【2026年2月更新】