3. 「年金振込通知書」はいつ届く?チェックすべき項目

新年度の改定額を知らせる重要な書類が、毎年6月頃に届く「年金振込通知書」です。

これは、その年の6月から翌年4月までの各支払期に振り込まれる金額をあらかじめ通知するもので、例年、新しい年度の年金額が反映される6月15日の振込日直前(6月上旬から中旬にかけて)に各ご家庭へハガキ形式で届く予定となっています。

年金振込通知書2/2

年金振込通知書

出所:日本年金機構「年金振込通知書」

ハガキが届いたら、単に「増えたかどうか」だけでなく、3つの項目を丁寧にチェックしましょう。

まず確認したいのが「年金支払額(額面)」です。

ここには各種天引きが行われる前の総額が表示されており、今回解説した増額後の金額が記載されています。

次に確認すべきは「介護保険料・個人住民税・所得税・復興特別所得税」などの控除額です。

年金からはお住まいの自治体の介護保険料や国民健康保険料、そして税金が天引き(特別徴収)される仕組みになっています。

注意が必要なのは、年金の額面が増えても介護保険料などの社会保険料が同時に見直されるため、最終的に手元に残る金額が思ったほど増えていないケースも起こり得るという点です。

そして最後に、これらを差し引いて実際に銀行口座に振り込まれる最も重要な金額が「控除後振込額(手取り)」となります。

年金振込通知書は、確定申告や各種福祉サービスの手続き、あるいは賃貸契約時の収入証明として必要になる場合があります。

再発行には時間がかかるため、ハガキを開封して内容を確認した後は、決して捨てずにファイル等へ大切に保管しておくことをおすすめします。

また、最近では郵送のハガキを待たずに、日本年金機構の「ねんきんネット」から電子版の通知書を確認・ダウンロードすることも可能です。

4. 物価高に負けない資産形成と家計管理を!

6月からは年金の「増額」が反映されますが、社会保険料の天引き増や物価高を踏まえると、思ったより増える金額は少ないかもしれません。

大切なのは、正確な手取り額を把握したうえで、「固定費の見直し」や「健康維持による医療費の抑制」、余裕があれば「新NISAなどを活用した資産運用」など、ライフスタイルや家計に合わせて自衛の対策を講じることです。

6月の年金支給日を前に、家計を見直すのによい機会です。

まずは6月に届く通知書をしっかり確認して、安心できるセカンドライフの計画を立てていきましょう。

参考資料

苛原 寛