2. 具体的な受取額のシミュレーション(国民年金・厚生年金)

では、具体的にどれくらい金額が変わるのでしょうか。日本年金機構から発表された標準的なモデルケースを見てみましょう。

2.1 国民年金(老齢基礎年金)の場合

20歳から60歳までの40年間、保険料をすべて納めた「満額」の受給者の場合、受給額は以下の通りです。

  • 2025年度(昨年度): 月額 6万9308円
  • 2026年度(本年度): 月額 7万608円

月1300円の増額となっています。引き上げ率は1.9%です。

2.2 厚生年金(老齢厚生年金)の場合

厚生年金の場合は、現役時代の平均標準報酬や加入期間によって一人ひとり受取額が異なります。

ここでは、日本年金機構が公表している「平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準」の例を見てみましょう。

2026年度の厚生年金は、2025年度から2.0%の引き上げとなります。

これを実際の支給額に当てはめて国民年金と比較すると、以下のようになります。

  • 2025年度(昨年度): 月額 23万2784円
  • 2026年度(本年度): 月額 23万7279円

このように、国民年金(満額)のみの場合は月額1300円のプラスですが、厚生年金の標準的な夫婦モデルの場合は、世帯全体で月額4495円のプラスとなる計算です。

年間に換算すれば「約5万4000円(4495円×12カ月)」の差になります。