2. 積立投資で押さえるべきポイント
それでは、オルカンのようなインデックスファンドに積立投資をする際のシミュレーションとして、現実的な期待値とはどの程度なのでしょうか。
期待値の考え方と、積立投資を行う上で重要なポイントをお伝えします。
2.1 現実的な期待値とは
NISAのつみたて投資枠で選択ができる銘柄の大部分は、世界株式や米国株式など、一定の経済市場全体に連動するように設計された「インデックスファンド」です。
過去の金融市場の歴史を振り返ると、暴落を何度も経験しながらも、長期的な視点で見れば市場は回復し、成長を続けてきました。 このような背景とデータを踏まえると、15年以上の長期で積立投資をした際に、平均的な年間利回りとして「5〜6%程度」を一つの期待値として設定するのは比較的現実的と言えます。
ここ2年間の年利20%を超えるような急成長は、あくまでも「特別な成長期」であったことを踏まえ、現実的な期待値で将来をシミュレーションすることがオススメです。
2.2 リスクが存在することを必ず念頭に置く
「年利5〜6%」という数字であっても、あくまでも過去の推移から推察される期待値であり、未来の成果が確約されたものではないことも心に留めておく必要があります。特に短期的な値動きに目を向ければ、期待値を下回ることはもちろん、運用成績がマイナスに転じる可能性も大いにあります。
例えば、世界的な景気後退が起きた際には、一時的に資産評価額が大きく落ち込み、投資した元本を下回る「元本割れ」を起こすリスクが存在します。「 積立をしたら必ず毎年利益が出るはずだ」という考え方を捨て、投資ならではのリスクがあることは必ず念頭に置いておきましょう。
2.3 積立投資の成功ポイント
前述したような短期的な価格変動リスクをある程度抑えるためには、「長期的な」積立投資を行うことが大切なポイントになり得ます。
毎月一定額を淡々と長期的に積み立てることで、基準価額が下がった時には自動的にたくさんの口数を購入でき、逆に価格が上昇した時には少ない口数のみを購入することになります。これを長期間繰り返すことで、全体の平均購入単価が平準化され、高値づかみのリスクを軽減する効果があります。
そのため、積立投資では、短期的な価格変動に一喜一憂しすぎず、リターンへの期待を高く持ちすぎずに「目標年数までただ淡々と積立を継続すること」が重要なのです。

