新NISA制度が始まって2年。積立投資を淡々と続けてきた人が、「このペースで続けたら、将来いくらになるのか?」と現在地を確認したくなる頃ではないでしょうか。SNSなどでも、「NISAが急降下して危険」という声がある一方で「結局は続けた人が勝つ」といった意見も耳にします。

「老後のために2000万円」という数字を一つの目標にしている人も少なくないですが、実際にどの程度の利回りを目指せば2000万円を達成できるか考えたことはあるでしょうか。

本記事では、この2年間で積立投資を続けた人の運用成績をシミュレーションをした上で、「これから15年で2000万円」を目標に置いたとき、毎月の積立額ごとに必要な利回りをお伝えします。

そのうえで、NISAの積立投資で現実的に想定しやすい利回りの期待値の考え方も合わせて解説します。これからの積立額や目標設定を見直す材料として、ぜひ参考にしてください。

1. 新NISAによる積立投資の現在地

まずはじめに、新NISA制度が開始されてから2年間、毎月の積立投資をしてきた人の現在地を具体的な数値でシミュレーションしてみましょう。今回は、NISAの「つみたて投資枠」で代表的な銘柄である「全世界株式(通称オルカン)」の購入を例にとり、毎月5万円を2024年1月から2年間(24ヶ月)積み立てた場合を考えます。

  • 投資元本:5万円 × 24ヶ月 = 120万円
  • 取得した合計購入口数:約46万393口(※計算上は46.03934万口とします)

この2年間で購入した口数を、仮に2026年4月に売却をしたと仮定します。2026年4月1日時点の基準価額は3万2747円であるため、売却額の計算式は以下のようになります。

  • 売却額:46.03934口 × 3万2747円 = 150万7650円

120万円の元本に対して、2年間で約30万円以上の運用利益が発生していることになります。年間の利回りに換算すると、年利20%を超える非常に高水準での運用です。このような水準となった背景には、近年の急速な円安や、経済市場の成長が大きく寄与しています。しかし、このような急激な右肩上がりの相場が長期的に継続することは基本的に考えがたいため、これから15年間のシミュレーションをするときにこのままの推移で期待をするのはリスクが高いと言えます。