2. 【雇用保険】月給30万円の場合「年間どれくらいの負担軽減」になる?
一般の事業(製造業、IT、サービス業など)に勤める、月給30万円(総支給額)の人を例に、2026年4月からの変化を見てみましょう。
- 労働者負担分(給与天引き):1500円
→計算式:30万円 × 5/1000
- 事業主負担分:2550円
→計算式:30万円 × 8.5/1000
前年度(2025年度)の労働者負担額は1650円(30万円×5.5/1000)だったため 、
- 毎月 150円 の負担軽減
- 年間では 1800円 の負担軽減
となります。なお、上記の計算は比較を分かりやすくするため「月給のみ」で算出していますが、実際には賞与(ボーナス)からも同じ料率で保険料が差し引かれるため、ボーナスがある方は年間でさらに大きな軽減効果を実感できるでしょう。
2.1 【重要】新料率に切り替わるタイミングの注意点
令和8(2026)年度の新料率は、2026年4月1日から適用されます。実務上は以下のタイミングで切り替わるため、ご自身の給与明細を確認する際の参考にしてください。
- 毎月の給与:2026年4月1日以降に「締日」が到来するものから新料率が適用されます。
- 賞与:2026年4月1日以降に「賞与計算期間の締日」が到来するものから新料率が適用されます。
※この計算に使う「総支給額」とは、社会保険料や所得税などが差し引かれる前の額面金額(基本給+諸手当)を指します。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)