春を迎え、ホームセンターや園芸店の店頭やガーデニングコーナーには、パッと目を引く色鮮やかな花がずらりと並んでいます。その中でも、ひときわ華やかな存在感を放っている花のひとつが「オステオスペルマム」。

花の色や形には驚くほどたくさんのバリエーションがあり、メタリックで光沢のある質感のカラーや、ユニークな花姿の品種もあります。春の花壇や寄せ植えの主役に取り入れれば、空間をセンスよく演出してくれる多年草です。

今回は、「オステオスペルマム」のユニークな花姿や、目をひく花色など、6つのタイプをピックアップして参考価格とともにご紹介。魅力いっぱいの花を長く楽しむ「育て方のコツ」もお伝えします。

1. この記事で紹介する「オステオスペルマム」にまつわるあれこれ

オステオスペルマム Osteospermum/キク科1/13

鮮やかなオレンジ色のオステオスペルマムの花が咲いている

Sundry Photography/istockphoto.com

  • 花壇や寄せ植えをセンスよく演出!オステオスペルマムの美しい《花姿》3種
  • 花壇や寄せ植えをセンスよく演出!オステオスペルマムの多彩な《花色》3種
  • 常緑多年草のオステオスペルマムを長く楽しむ「育て方」5つのコツ
  • 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

※生育スピードや花数は、お住まいの地域や環境によって異なりますのでご注意ください。

2. 花壇や寄せ植えをセンスよく演出!オステオスペルマムの美しい《花姿》3種

2.1 すっきりと洗練された美しさ「一重咲き(シングル)」

鮮やかな花色と、中心部のコントラストが美しい「一重咲き」2/13

鮮やかな花色と、中心部のコントラストが美しい一重咲き

Akchamczuk/istockphoto.com

最もポピュラーなオステオスペルマムといえば、シンプルな一重咲き。中心部(目)がブルーや紫などアクセントになる色の組み合わせや、グラデーションが美しい花など、パッと目をひくインパクトがある花色も販売されています。

カラーは、黄色や白、ピンク、オレンジ、紫などバリエーション豊富ですよ。

※参考価格:350円~800円前後(3号ポット苗)

2.2 中心がふっくらと盛り上がる「アネモネ咲き」

立体的な花が咲く「アネモネ咲き」3/13

白い花びらで、中心と花びらの先が紫色のオステオスペルマムの花

N.Stertz/shutterstock.com

花の中心部分がふっくらとドーム状に盛り上がる、非常に立体的で豪華な「アネモネ咲き」。盛り上がった中心部と花びらの色が異なる複色花もあり、美しいレイヤードが楽しめます。

ボリューム感のある花姿のオステオスペルマムは、一鉢あるだけで庭やベランダにとても華やかな雰囲気をプラスしてくれます。

※参考価格:400円~800円前後(3号ポット苗)

2.3 一度見たら忘れられない、ユニークな「スプーン咲き」

花びらの先がスプーンのように開く、個性的な「スプーン咲き」4/13

花びらの先がスプーンのように開く、個性的なスプーン咲き

aimintang/istockphoto.com

花びらの中央がキュッと筒状に細くなり、先端が開いてスプーンのような形になるユニークな咲き方です。

まるで小さな風車がたくさん回っているような特徴的な姿は、寄せ植えに入れても抜群のアクセントになります。春花壇のフォーカルポイントとしてもおすすめです。

※参考価格:600円~1000円前後(3号ポット苗)

3. 花壇や寄せ植えをセンスよく演出!オステオスペルマムの多彩な《花色》3種

3.1 落ち着きのある「アンティークカラー」

シックで大人っぽい「アンティークカラー」5/13

深みのあるオレンジ色のオステオスペルマム

simona pavan/shutterstock.com

バリエーション豊かな花色も、オステオスペルマムの魅力のひとつ。ビビッドなカラーや、絶妙なニュアンスカラーの品種も販売されています。

中でも目を引くのが、大人シックなアンティークカラー。花壇やベランダを洗練された雰囲気に演出してくれる素敵な色です。

※参考価格:350円~800円前後(3号ポット苗)

3.2 色あいが美しい「グラデーション」

絶妙な色合いが美しい「グラデーション」6/13

紫とピンク2色のオステオスペルマムの花

Jason Craig Rothman/shutterstock.com

花びらの先と基部で色が異なり、いつまでも眺めていたくなるような絶妙な色合いが美しいグラデ―ションカラー。紫とオレンジ、白とピンク、黄色とオレンジなど、バリエーション豊富です。

1株だけでも存在感があり、花壇やベランダを素敵に彩ってくれます

※参考価格:350円~800円前後(3号ポット苗)

3.3 魔法のように表情を変える花色「色変わり(シェード)」

花色の変化が楽しい「色変わり」7/13

咲き始めは黄色、咲き進むとオレンジ色に変わる、オステオスペルマムの花

Slapik/shutterstock.com

咲き始めから咲き終わりにかけて「黄色からオレンジ」「白からピンク」へと魔法のように色が変化していく品種もあり、1株で寄せ植えのような複雑な色合いを楽しめるのが魅力です。

ガーデニング代を節約したい方や、広い場所がないという方でも、手軽に華やかな空間を実現できます。

※参考価格:400円~800円前後(3号ポット苗)

他にも、花びらの数が多く豪華な花姿の八重咲き(ダブル)や、花びらの表と裏で色が違う品種、夜でも花が閉じにくい品種など、個性的で美しい品種がたくさんあります。

ぜひ、お気に入りのオステオスペルマムを探してみてくださいね。

4. 常緑多年草のオステオスペルマムを長く楽しむ「育て方」5つのコツ

4.1 日当たりの良い特等席へ

半日以上は直射日光が当たる日当たりのいい場所がベストです8/13

白と紫のオステオスペルマムの花が咲いている

Jean-Luc Farges/istockphoto.com

オステオスペルマムは、庭やベランダの一番日当たりのいい場所に置いてあげてください。日当たりが悪いと花が開かなかったり、蕾のまま終わってしまったりします。

目安としては、半日以上は直射日光が当たる、日当たりと風通しの良い屋外で育てるのがベストです。

4.2 水やりは「乾かし気味」が鉄則

オステオスペルマムは、乾燥には比較的強いですが、ジメジメした過湿(蒸れ)は苦手です。

地植えなら、水やりは雨に任せても大丈夫。雨が少なく地面が乾燥しているときだけ水やりをしてください。鉢植えの場合は、土の表面が白く乾いたのを確認してから、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水を与えましょう。

4.3 こまめな花がら摘み

咲き終わって色褪せた花(花がら)をそのままにしておくと、種をつくることに養分が取られてしまい、新しい花が咲きにくくなります。また、古い花が葉や株元で腐ると病気の原因になることも。

こまめに観察し、咲き終わった花は花茎(花がついている茎)の根元からハサミでカットしてください。

4.4 夏前の「切り戻し」が長生きの秘訣

夏の高温多湿な環境が苦手なので、初夏に花がひと段落したら、梅雨に入る前に思い切って草丈の半分くらいまで切り戻し(カット)をしましょう。

株内の風通しを良くしてあげることで夏越ししやすくなり枝数も増えるので、秋にはまたたくさんの美しい花を楽しめます。

4.5 冬は寒さ対策が大切

寒さにはやや弱いので、寒冷地や頻繁に霜が降りる地域では鉢植えで育てて、晩秋からは日当たりのよい屋内で管理しましょう。

関東南部以西の暖かい地域では屋外で越冬できますが、地面にマルチングを敷くなどの寒さ対策をしてあげると安心です。

5. 春の園芸店で、庭や玄関先の主役になる「お気に入りの1株」を見つけませんか

9/13

Sundry Photography/istockphoto.com

Sundry Photography/istockphoto.com

春のガーデニングを華やかに彩ってくれる「オステオスペルマム」。今回は、華やかな「アネモネ咲き」やユニークで目をひく「スプーン咲き」、魔法のように色変わりするものなど、豊富なバリエーションの一部を紹介しました。

花姿や花色が豊かなオステオスペルマムは、店頭で見かけるたびに楽しさとワクワクを与えてくれるお花。比較的育てやすいので、今回紹介した「育て方のコツ」を押さえておけば、初心者さんでもたくさんの花を咲かせられますよ。

これからの時期は、ホームセンターや園芸店にたくさんの種類が並ぶベストシーズンです。お近くのお店に足を運んで、あなたのお庭やベランダにぴったりな1株を見つけてみてくださいね。

6. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い10/13

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

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ピンクの花を咲かせている、シモツケ

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