3. 厚生年金・国民年金の平均受給月額は?2026年度の改定内容も確認
老後の暮らしを支える公的年金について、厚生労働省の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、平均的な支給月額を見てみましょう。

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成
3.1 国民年金(老齢基礎年金)の平均受給額
〈全体〉平均支給月額:5万9310円
- 〈男性〉平均支給月額:6万1595円
- 〈女性〉平均支給月額:5万7582円
3.2 厚生年金(老齢厚生年金)の平均受給額
〈全体〉平均支給月額:15万289円
- 〈男性〉平均支給月額:16万9967円
- 〈女性〉平均支給月額:11万1413円
※国民年金の金額を含みます。
これらの金額はあくまで平均であり、実際の受給額には個人差が大きいのが実情です。
例えば、男性の厚生年金では月11万円台の方が約37万人いる一方で、月20万円台の方も約82万人います。
年金の受給額は現役時代の働き方や加入期間に大きく影響されるため、「ねんきんネット」などを利用して、ご自身の受給見込み額を事前に確認しておくことが大切です。
また、2026年度の年金額は、国民年金が前年度比で1.9%、厚生年金が2.0%の引き上げとなりました。
年金額は毎年度改定されることも覚えておきましょう。
ただし、同期間の物価上昇率は3.2%であったため、年金額は実質的には目減りしていることになります。
物価の上昇に対して年金だけで対応するのは難しく、年金以外の資産で備える必要性が高まっています。
4. ライフステージの変化に合わせた家計の見直しポイント
これまで見てきたように、定年退職を挟む60歳代は、家計の収支が大きく変動しやすい時期です。
仕事や家族構成の変化、子どもの独立といったライフイベントに合わせて、家計や貯蓄計画を見直すことをおすすめします。
具体的な見直し項目としては、保障内容が現状に合わなくなった保険の再検討や、貯蓄額・運用商品の配分変更などが挙げられます。
また、光熱費の契約プランや通信費といった固定費の見直しも、家計改善に効果的です。
ライフステージの変化に合わせて家計を見直す習慣を、現役時代から身につけておくと安心です。
老後資金の準備は、早期からの計画的な貯蓄が何よりも重要です。
新年度を迎え、生活の変化で忙しい時期かもしれませんが、少し落ち着いたら家計や貯蓄について見直す機会を設けてみてはいかがでしょうか。
※金額等は執筆時点での情報に基づいています。
※当記事は再編集記事です。
参考資料
- 帝国データバンク「「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年4月」
- 総務省統計局「家計調査報告家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果の概要-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- LIMO「【65歳以上無職世帯】みんなの平均「貯蓄額・月の生活費・年金月額」一覧「65~69歳の無職夫婦世帯」生活費は月約5万円の赤字」
マネー編集部貯蓄班