4月を迎え、桜の便りが聞かれる季節となりました。新年度のスタートとともに、定年退職を迎え、新たな人生のステージであるセカンドライフを歩み始める方も多いのではないでしょうか。

この大切な時期を心穏やかに過ごすためには、現役時代からの計画的な資産形成が欠かせません。

退職後の生活を支える主な収入源となる公的年金と、これまで築いてきた貯蓄をいかに賢く活用していくかが、重要な鍵となります。

一方で、帝国データバンクの「「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年4月」によると、2026年4月は2798品目にもおよぶ値上げが実施されるなど、物価上昇の波は続いています。

こうした状況から、老後の生活に不安を感じる方も少なくないでしょう。

本記事では、65歳以上の無職世帯に焦点を当て、平均的な貯蓄額や年代別の生活費、年金の受給額に関する最新データをもとに、リタイア後の家計の実態を詳しく見ていきます。

特に生活費については、5歳刻みのリアルなデータを確認していきましょう。

1. 65歳以上の無職世帯、平均貯蓄額はいくら?

はじめに、65歳以上の無職世帯がどれくらいの貯蓄を保有しているのか、平均額から見ていきましょう。

1.1 二人以上世帯の平均貯蓄額とその推移

総務省統計局が公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果の概要-(二人以上の世帯)」によると、65歳以上の無職世帯(二人以上)が保有する貯蓄の平均額は2560万円でした。

過去からの平均貯蓄額の推移は以下のようになっています。