2. 売上横ばいでも利益は82%減。注目の決算数値

泉田氏が注目したのは、2026年2月6日に発表されたスバルの2026年3月期 第3四半期累計(3Q累計)の決算短信です。そこに記されていたのは、投資家にとって非常に衝撃的な数字でした。

まず売上高にあたる「売上収益」は、3兆5190億円でした。これは前年同期比でマイナス0.5%と、ほぼ横ばいの数字です。車は前年と同じくらい売れている、という事実がここで確認できます。

しかし本業の儲けを示す「営業利益」に目を向けると、事態は一変します。前年同期が3692億円だったのに対し、今期はわずか663億円。なんと前年同期比で82.0%もの大幅な減益となっていたのです。

売上が変わらないのに利益だけが吹き飛んでいる不思議な状況。さらに、株主にとって最も重要な最終的な儲けである「当期利益」も831億円にとどまり、前年同期比で73.8%減という厳しい結果でした。

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売上横ばいでも利益は激減(3Q累計)

出所:株式会社SUBARU 決算短信を基にイズミダイズム作成

なぜ、売上が落ちていないのに利益だけがこれほどまでに減少してしまったのか。その謎を解き明かすカギは、スバルが「どこで車を売っているのか」という事業の構造にありました。

【動画で解説】スバル、利益激減の真犯人は「米国の追加関税」か