7. まとめにかえて:今後の家計をどう見通すか

ここまで見てきたように、後期高齢シニア夫婦の家計は、生活費・年金・貯蓄のバランスに余裕があるとは言い難く、不足分を貯蓄で補う構造が続いています。さらに、医療や介護といった支出が重なることで、将来の見通しはより不確実性を増していきます。

一方で、医療費の負担を一定範囲に抑える公的制度も整備されています。こうした仕組みを理解しておくことで、突発的な支出に対する不安を軽減することが可能です。

また、資産の多くを預貯金が占める現状では、物価上昇による実質的な価値の低下にも目を向ける必要があります。重要なのは、資産額そのものではなく、それがどれだけの期間、生活を支えられるかという視点です。

長期化する老後に備えるには、年金や医療制度を含めた全体像を踏まえた資金設計が欠かせません。制度を正しく理解し、活用しながら持続可能な家計を築いていくことが、これからの安心につながります。

参考資料

マネー編集部社会保障班