2. VTuber企業の正体は「小売業」?利益率37%の高収益モデル
ANYCOLORの事業は、大きく分けて「ライブストリーミング」「コマース(物販)」「イベント」「プロモーション」の4つの領域で構成されています。
これだけを見ると、VTuberというキャラクターを活用して多角的にビジネスを展開しているように見えます。
しかし、実際の売上構成を見ると、ある一つの領域が突出していることがわかります。2026年4月期第3四半期(単体)の実績を見ると、売上高156.9億円のうち、実に107.4億円を「コマース」が占めていました。
泉田氏はこの数字を見て、同社の実態を次のように表現します。
「150億円売上があるうち、コマースの売上が107億円あります。ほぼコマースの会社という風に見えるわけですね」
【動画で解説】ANYCOLOR、業績下方修正の背景にある「在庫リスク」
つまり、ANYCOLORはVTuberの配信による投げ銭(ライブストリーミング)や広告(プロモーション)よりも、VTuberのキャラクターグッズを販売することで収益の約7割を稼ぎ出している企業なのです。
さらに驚くべきは、その利益率の高さです。
同四半期の営業利益は58.4億円に達し、営業利益率は37.2%という非常に高い水準を記録しています。一般的な小売業の利益率が一桁台にとどまることが多い中、同社のビジネスモデルがいかに「儲かる仕組み」になっているかが分かります。
