8. 【老後夫婦世帯】在職老齢年金改正を再確認!2026年の変更点

2025年6月に成立した年金制度改革関連法により、2026年4月から在職老齢年金制度の見直しが実施されます。

今回の改正は、多様な働き方やライフスタイルに対応することを目的としており、パートなどで働く人の社会保険加入対象の拡大(いわゆる「106万円の壁」の見直し)や、遺族年金制度の変更なども含まれています。

ここでは特に、高齢就労者への影響が大きい在職老齢年金制度の変更点を確認します。

8.1 「在職老齢年金制度」の見直し

在職老齢年金制度とは、60歳以降に老齢厚生年金を受給しながら働く場合、年金額と給与・賞与の合計が一定基準を超えると、年金の一部または全額が支給停止となる仕組みです。
(※老齢基礎年金は対象外で全額支給されます)

この基準額は毎年度見直されています。

  • 2022年度:47万円
  • 2023年度:48万円
  • 2024年度:50万円
  • 2025年度:51万円
  • 2026年度:65万円

2026年4月からは、この基準額が51万円から65万円へと大きく引き上げられました。

基準の引き上げによって、年金減額を意識して就労を控えていた高齢者にとっても、より柔軟に働き方を選びやすい環境が整うと考えられます。