70歳代ふたり以上世帯の貯蓄「中央値」は1178万円。平均値に隠れた格差の正体
夫婦世帯「二人ならなんとかなる」の落とし穴。想定外に備える資金計画
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2026年を迎えた日本は、世界でも例を見ないスピードで高齢化が進んでいます。総務省の人口統計でも、高齢化率は年々上昇しており、すでに国民の約3人に1人が65歳以上という社会に近づいています。
「人生100年時代」といわれるなか、70歳を過ぎても20年、場合によってはそれ以上の老後生活が続く可能性があります。
こうした長い老後を安定して過ごせるかどうかは、現役時代に築いた資産や年金収入によって大きく左右されることは言うまでもありません。
特に夫婦二人の世帯では、年金収入をベースに生活しながら、貯蓄をどの程度取り崩していくかが重要なポイントになります。近年は物価上昇の影響もあり、「年金だけで生活できるのか」「老後資金はいくらあれば安心なのか」といった不安を抱える人も少なくありません。
そこで気になるのが、実際のシニア世代がどの程度の資産を保有しているのかという点です。平均値だけを見ると比較的多く感じられる場合もありますが、資産分布は世帯によって大きく異なり、実態に近い水準を知るには中央値にも目を向ける必要があります。
本記事では、70歳代・二人以上世帯の貯蓄額について、平均と中央値の両方から実態を整理します。
また、あわせて夫婦世帯の平均的な年金月額についても確認しながら、現在のシニア世代がどのような家計状況の中で暮らしているのかを見ていきます。物価高が続く今、これからの老後資金を考えるうえでの参考にしてみてください。
著者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
編集者の多くは、金融機関にて個人リテール業務を経験。若年層からシニア層、富裕層に至るまで、幅広い顧客に対し、投資信託・保険を中心とした総合的なライフプランニングを実行してきた。なかには、リテール営業で社内トップの実績を持ち、行内で表彰された実力者も。人材育成や社内教育にも携わるなど、金融知識と実務経験の両面で信頼される編集者が在籍しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)
監修者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
【保有資格】
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。
【経歴】
二種外務員資格や相続診断士などの資格を保有し、「お金とくらし」にまつわる情報を専門的かつ丁寧に発信する金融メディア編集者・ライター。
早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。また、大手人材派遣会社における採用管理業務などの実務経験もある。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年7月9日更新)