3. 【70歳代】年金はいくら?老後収入の平均額
老後の主な収入源となるのが公的年金です。原則として65歳から受給が始まりますが、現役時代に厚生年金へ加入していたか、あるいは国民年金のみだったかによって、受給額には大きな差が生じます。
厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、平均年金月額は次の通りです。
- 厚生年金(全体):15万289円(※国民年金部分を含む)
- 国民年金(全体):5万9310円
ただし、これらはあくまで全年齢の受給権者を含めた平均値です。では、70歳代に限って見た場合も、同程度の年金を受け取れているのでしょうか。
3.1 【国民年金】70歳代が受給している平均年金月額の実態
個人事業主など、厚生年金の適用を受けない働き方をしていた人の場合、老後に受け取れる年金は老齢基礎年金(国民年金)のみとなります。
国民年金は20歳以上の全国民が加入する制度ですが、実際の受給額は保険料の納付状況などによって変わります。
70歳代の国民年金受給額を確認すると、次のような水準となっています。
国民年金受給者全体の平均月額は5万7584円で、70歳代の各年齢層を見ても、大きな差は見られません。
なお、2025年度の老齢基礎年金の満額は月額7万608円です。70歳代の平均受給額は満額より約1万円以上低い水準となっています。
3.2 【厚生年金】70歳代が受給している平均年金月額の実態
会社員や公務員として働き、厚生年金に加入していた人は老齢厚生年金を受け取ることができます。ただし、受給額は加入期間や現役時代の報酬水準によって変わるため、個人差が大きい点が特徴です。
70歳代の受給額を見てみましょう。
厚生年金受給者全体の平均は15万289円で、70歳代の平均月額は14万6228円と、ほぼ同程度の水準です。
国民年金のみの場合と比べると受給額は多いものの、この金額だけで老後生活を十分に賄えるかどうかは、世帯の支出状況によって変わってくるでしょう。
著者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
編集者の多くは、金融機関にて個人リテール業務を経験。若年層からシニア層、富裕層に至るまで、幅広い顧客に対し、投資信託・保険を中心とした総合的なライフプランニングを実行してきた。なかには、リテール営業で社内トップの実績を持ち、行内で表彰された実力者も。人材育成や社内教育にも携わるなど、金融知識と実務経験の両面で信頼される編集者が在籍しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)
監修者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
【保有資格】
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。
【経歴】
二種外務員資格や相続診断士などの資格を保有し、「お金とくらし」にまつわる情報を専門的かつ丁寧に発信する金融メディア編集者・ライター。
早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。また、大手人材派遣会社における採用管理業務などの実務経験もある。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年7月9日更新)