4. 繰上げ受給のデメリット

繰上げ受給は、受給のタイミングを早められるのが強みですが、デメリットも存在します。

ひとつは、取り消しが効かない点です。一度繰上げ請求をすると、一時的な停止や繰上げの終了などはできません。繰上げ受給を始めた時点で、生涯減額された年金を受給し続けることが確定します。

もうひとつのデメリットは、障害基礎年金が受け取れなくなる点です。障害認定時には障害基礎年金を受給できますが、基礎年金は年金の種別である「老齢・障害・遺族」のうち、どれかひとつしか受給できません。

また、繰上げ受給では基礎年金と厚生年金を別々に繰上げすることはできません。そのため、繰上げ受給で老齢基礎年金を受け取ることになれば、障害基礎年金の受給権は消滅してしまうのです。

このほか、寡婦年金は受給不可になり、遺族年金も受け取れなくなる場合があります。

繰上げ受給をする際は、減額される金額に加えて、ほかの年金との併給や取り消しができない点も踏まえて、請求するかどうかを決めましょう。