3. 受給額が「逆転」するのはいつごろ?
繰上げ受給した人は、65歳から年金受給を始めた人に比べて、月あたりの受給額が少なくなります。そのため、長生きして年金を受給し続ければ、いずれ65歳から受給した人に受給総額を逆転されます。
この受給額逆転のタイミングはいつごろなのか、シミュレーションしてみましょう。
60歳から受給を始めた人が月額11万4220円、65歳から受給を始めた人が月額15万289円の年金を受給する場合を例に、シミュレーションしてみましょう。結果は、以下のとおりです。
60歳から受給した場合
- 65歳:685万3200円
- 70歳:1370万6400円
- 75歳:2055万9600円
- 80歳:2741万2800円
- 81歳:2878万3440円
- 82歳:3015万4080円
- 85歳:3426万6000円
65歳から受給した場合
- 65歳:0円
- 70歳:901万7340円
- 75歳:1803万4680円
- 80歳:2705万2020円
- 81歳:2885万5488円
- 82歳:3065万8956円
- 85歳:3606万9360円
今回のケースでは、81歳到達時に受給額が逆転します。以降は年齢を重ねるほどに「65歳受給」のほうが受給総額が増えていき、60歳受給との差が開いていきます。
年金を繰上げ受給する際は「80歳付近で、65歳から受給した人に受給総額を上回られる可能性がある」ことをおさえておく必要があります。一方、どれだけ長生きできるかは誰にも予測できません。
60歳時点の家計状況や老後のライフプランにあわせて、繰上げ受給をするかどうか決めるのが重要です。
次章では、繰上げ受給のデメリットについて解説します。
