厚生年金は老後の生活を支える重要な収入ですが、「実際にどの程度の金額を受け取っている人が多いのか」を具体的に把握している人は少ないかもしれません。

月額25万円(年額300万円)という金額は、ゆとりのある年金水準と感じられがちですが、平均的な受給額(国民年金分を含む)は月15万円台にとどまっています。

では、年金を月額25万円(年額300万円)以上受け取っているシニアはどの程度いるのでしょうか。

本記事では、厚生年金の受給額の分布や年金制度の概要について紹介します。

1. 【厚生年金】「月額25万円(年間300万円)以上」受給しているシニアはどれくらいいる?

厚生労働省年金局の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均受給額(月額)は男女合計で15万289円となっています。

  • 〈全体〉平均年金月額:15万289円
  • 〈男性〉平均年金月額:16万9967円
  • 〈女性〉平均年金月額:11万1413円

※国民年金の金額を含む

1.1 厚生年金の「受給額別の割合」をチェック

受給額ごとの人数分布は以下のとおりです。

  • 15万円以上の割合:49.8%
  • 20万円以上の割合:18.8%
  • 25万円以上の割合:2.3%

受給額の分布を見ると、月額15万円以上を受け取っている人は全体のおよそ半数にのぼります。

一方で、月額25万円以上の受給者は36万5276人と、全体の約2.3%にとどまり、ごく一部に限られていることが分かります。

将来の生活設計を考えるうえでは、こうした年金受給額の現実的な水準を把握したうえで、iDeCoの活用や働き方の工夫など、自助努力を組み合わせて準備することが重要といえるでしょう。