4. 【厚生年金の加入範囲が拡大】制度は「見直しと変化」の段階に

2024年6月、働き方や家族の形に左右されず、多様なライフスタイルに対応することを目的とした公的年金制度の改正法が成立しました。

これにより、将来的には厚生年金の加入対象が広がる方向で制度が調整されていくことになります。

社会保険の加入対象の拡大5/6

社会保険の加入対象の拡大

出所:厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」

なかでも焦点となるのが、社会保険の適用範囲の拡大です。

労働時間や収入要件の見直しにより、これまで第3号被保険者として扱われてきた人が、第2号被保険者へ移行するケースが増えていくと見込まれています。

4.1 社会保険に加入することで得られる主な「メリット」は何がある?

社会保険加入のメリット6/6

社会保険加入のメリット

出所:厚生労働省「社会保険の加入対象の拡大について」

会社の社会保険に入ることで、老後にもらえる年金額が増えるだけでなく、万一のときの保障内容もより充実します。

たとえば、国民年金だけに40年間加入した場合、老齢基礎年金は年額でおよそ80万円程度にとどまります。

これに対し、厚生年金へ20年間加入すると、基礎年金と合わせた受給額は年間約92万円程度になるとされています。

また、障害年金や遺族年金についても、厚生年金に加入しているほうが給付は手厚く、加入期間が長いほど受け取れる金額が増える仕組みとなっています。