4. 【厚生年金の加入範囲が拡大】制度は「見直しと変化」の段階に
2024年6月、働き方や家族の形に左右されず、多様なライフスタイルに対応することを目的とした公的年金制度の改正法が成立しました。
これにより、将来的には厚生年金の加入対象が広がる方向で制度が調整されていくことになります。
なかでも焦点となるのが、社会保険の適用範囲の拡大です。
労働時間や収入要件の見直しにより、これまで第3号被保険者として扱われてきた人が、第2号被保険者へ移行するケースが増えていくと見込まれています。
4.1 社会保険に加入することで得られる主な「メリット」は何がある?
会社の社会保険に入ることで、老後にもらえる年金額が増えるだけでなく、万一のときの保障内容もより充実します。
たとえば、国民年金だけに40年間加入した場合、老齢基礎年金は年額でおよそ80万円程度にとどまります。
これに対し、厚生年金へ20年間加入すると、基礎年金と合わせた受給額は年間約92万円程度になるとされています。
また、障害年金や遺族年金についても、厚生年金に加入しているほうが給付は手厚く、加入期間が長いほど受け取れる金額が増える仕組みとなっています。
著者
京都府宇治市出身。大学卒業後、ブライダル業界へ。
その後、オリックス生命保険株式会社、大手総合保険代理店にてFPとして個人向けのコンサルティング業務に従事。特に働き世代の資産形成や老後資金準備のサポートを得意とする。「シンプルで分かりやすい」をモットーに専門用語を使わない丁寧なアドバイスが強み。
現在はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として、資産運用・保険の見直しなど幅広くサポートを行う。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員(証券外務員一種)、TLC(生保協会認定FP)
監修者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)