老後の暮らしを支える公的年金ですが、実際に受け取れる金額は人によって大きく異なります。
平均額だけを見ると一定の金額がもらえるように感じますが、現役時代の働き方や年金への加入期間によって、受給額にはかなりの差が生じるのが実情です。
そのため、公的年金だけでは生活費が不足してしまい、他の収入や公的なサポートを必要とするケースも少なくありません。
こうした状況を支えるために創設されたのが「年金生活者支援給付金」制度です。
この制度は、特定の条件を満たす年金受給者に対して、年金に上乗せして給付金が支給される仕組みです。しかし、対象となる要件や申請方法を正しく把握していないと、受け取れないこともあります。
本記事では、公的年金の受給額の実態に触れながら、年金生活者支援給付金の制度内容や申請手続きについて、詳しく解説していきます。
1. 公的年金の受給額は個人差が大きい!「年金生活者支援給付金」が設けられた背景
厚生労働省が公開する「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、公的年金の平均月額は、国民年金(老齢基礎年金)で約5万円、厚生年金(国民年金部分を含む)では約15万円となっています。
ただし、これはあくまで平均値であり、実際の受給額は人によって大きく異なります。
例を挙げると、厚生年金で月30万円以上を受け取る人がいる一方で、国民年金や厚生年金の受給額が月3万円に届かない人も存在します。
このように年金の受給額には大きな個人差があり、年金収入と他の所得を合わせても一定の基準額に満たない場合に、「年金生活者支援給付金」の支給対象となる可能性があります。

