4. 年金収入だけで「3割負担」に該当する人は少ない

先述の通り、医療費の負担割合が3割となる現役並み所得者の要件は、単身世帯で383万円以上、複数世帯で520万円以上の収入を得ていることです。

では、年金収入のみで3割負担に該当する人はどの程度いるのでしょうか。

ここでは「単身世帯383万円の壁」に焦点を当てながら、年金月額ごとの受給権者数をチェックしましょう。

「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金・厚生年金の階級別受給権者数は、以下のとおりです。

単身世帯383万円を月額換算すると約32万円になります。統計データには32万円ちょうどの区分がないため、ここでは近接する「月額30万円以上」の層を見てみましょう。

年金月額が多い厚生年金受給者においても、毎月30万円以上の年金を受給している人は全体の約0.1%と非常に少ないです。

年金収入のみで現役並み所得を得ている人はごく一部であり、医療費負担3割に該当する人の多くは、年金以外に何らかの収入を得ていると考えられるでしょう。