「もしもの時」は、予期せぬタイミングで訪れます。大切な家族を亡くした悲しみの中で、遺族を待ち受けているのは膨大な事務手続きです。特に、葬儀費用や入院費の支払いは、残された家族の家計に重くのしかかります。
こうした「お金の不安」を軽減する制度は日本に数多く存在します。しかし、そのほとんどが「申請しないともらえない」点には注意が必要です。
今回は、親が亡くなった際に忘れずに請求したい「給付金・還付金」を整理しました。期限や申請先をチェックし、受けとれるはずの権利を逃さないようにしましょう。
1. 【葬祭費・埋葬料】葬儀費用の負担を軽減する
葬儀を終えた後、まず確認したいのが健康保険からの給付金です。
故人が加入していた保険の種類によって名称と金額が異なります。
1.1 国民健康保険・後期高齢者医療制度の場合(葬祭費)
- 支給額: 3万円〜7万円程度(自治体により異なる)
- 申請先: 亡くなった方の住民票がある市区町村役場
1.2 社会保険(会社員やその扶養など)の場合(埋葬料)
- 支給額: 一律5万円
- 申請先: 勤務先の健康保険組合、または協会けんぽ
◆注意◆申請期限は「葬儀を行った日の翌日から2年」です。葬儀費用の領収書や会葬礼状(葬儀を行った証明)が必要になるため、大切に保管しておきましょう。