シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手のレストラン運営企業であるきちりホールディングスです。なお、2019年1月に会社分割による持株会社体制へ移行するにあたり、「株式会社きちり」から「株式会社きちりホールディングス」へ社名変更しています。

きちりホールディングスの平均年間給与はいくらか

きちりホールディングス（提出会社）の2018年6月30日時点での平均年間給与は350.2万円と300万円を超えています。また、従業員の平均年齢は28.7歳で30歳を下回っています。平均勤続年数は3.2年となっています。

きちりホールディングスの従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社（単体）の従業員数は2018年6月30日時点で326名。単体で300人以上の従業員数がいます。単体の事業部門別従業員数は以下の通りです。

  • 店舗従業員：267名
  • 全社（共通）：59名

過去5年の業績動向

きちりホールディングス（単体）の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高ですが、過去5年をみると増収傾向が続いています。2014年6月期に69億円であった水準が、2018年6月期には92億円となっています。

また、経常利益については減益傾向にあります。2014年6月期には5億円の水準であったものが、2018年6月期は3億円でした。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある当期純利益は、2014年6月期は2億円、2015年6月期は1億円、2016年6月期は2億円、2017年6月期は1億円、2018年6月期は1億円となっています。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部