1. 投資信託で「金(ゴールド)」へ投資する利点とは《ゴールドファンド》

「金(ゴールド)」に投資するには、いくつかの方法があります。

  • 金地金(ゴールドバー)や金貨といった現物を直接購入する
  • 純金積立サービスを利用する
  • 金価格に連動するETF(上場投資信託)を購入する
  • 金に関連する投資信託を購入する

これらの選択肢は、ご自身の投資目的に合わせて選ぶことができます。

もし、現物の金を所有することにこだわらないのであれば、投資信託は有力な選択肢の一つです。

ここからは、投資信託を通じて金に投資する具体的なメリットを見ていきましょう。

1.1 NISAの成長投資枠で運用益が非課税に

通常、投資によって得られた利益には税金が課されます。

金投資も例外ではなく、売却益は譲渡所得として課税対象です。特に、銀行などが提供する「金投資口座」を利用した現物の受け渡しがない投資の場合、利益に対して一律20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、住民税5%)の源泉分離課税となります。

しかし、NISA口座を通じて「金の投資信託」を購入した場合、将来どれだけ値上がりしても、その売却益は非課税となります。

金地金を売却して得た所得は、原則として譲渡所得に分類され、給与所得など他の所得と合算して総合課税の対象となります。

ただし、金地金の譲渡が営利目的で継続的に行われている場合は、その実態に応じて事業所得または雑所得として扱われることがあります。

一方で、金投資口座や金貯蓄口座などから生じる利益は、現物の譲渡とは異なり金融取引に近い性質を持つため、金融類似商品の収益と見なされます。この場合、一律20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、住民税5%)の税率で源泉分離課税が適用されます。

これらの口座からの利益は源泉徴収で課税が完了するため、他の所得と合算して確定申告を行うことはできません。

出所:国税庁「No.3161 金地金の譲渡による所得」

1.2 手数料(コスト)を抑えやすい

金投資のコスト(投資方法別)2/4

金投資のコスト(投資方法別)

出所:各種資料をもとにLIMO編集部作成

  • 【現物購入(ゴールドバー)】購入時:スプレッド+手数料、保有中:0円(保管サービス利用時は有料)
  • 【純金積立】購入時:1.65~3%程度、保有中:0~数千円
  • 【金ETF(上場投資信託)】購入時:0円~0.1%程度、保有中:0.07%~0.5%程度(信託報酬)
  • 【金投資信託】購入時:0円~3%程度、保有中:0.06%~0.5%程度(信託報酬)

投資信託は、現物購入や純金積立と比較して、購入時の手数料が低めに設定されている傾向があります。

銘柄によっては、購入時手数料が無料(ノーロード)のファンドも数多く存在します。

ただし、投資信託には保有期間中に「信託報酬」というコストが継続的に発生します。また、解約時に「信託財産留保額」という手数料がかかる場合もあるため注意が必要です。

コストを比較する際は、「購入時手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」の3点を忘れずに確認しましょう。

1.3 少額から始められる「積立投資」が可能

投資信託を利用すれば、NISAの「成長投資枠」を使って金への積立投資ができます。

金融機関によっては毎月数百円といった少額から自動積立の設定ができるため、投資初心者の方でも始めやすいのが大きな魅力です。

なお、NISA成長投資枠の年間投資上限額は240万円です。

ただし、すべての金ファンドがNISAの対象とは限りませんので、購入前に必ず確認するようにしてください。

※2026年2月現在、NISAのつみたて投資枠の対象商品に「金」に関連するファンドは含まれていません。