最近は育児中の共働き夫婦が増えてきていますが、その負担は想像以上。仕事をしながら家事も、そして慣れない育児もとなると、夫婦ともども疲弊してしまいます。今回は、20代でお子さんを出産し、共働き夫婦として頑張っているAさん夫妻に話を聞きました。二人がぶつかった壁についてご紹介します。

保育園が見つからない

まず共働きで子育てする夫婦に多いのが、保育園が見つからないケースです。特に都心部で保育園の競争が激しい地域の場合、共働きでダブルインカムの場合には優先順位が下がってしまいます。保育園が見つからずになかなか職場復帰できないという人も多いですよね。

しかし、若いうちは夫婦どちらもそれほどの収入を得られないことも多く、早めに職場復帰しなければと考えるお母さんも多いようです。Aさんも、旦那さんの収入だけで生活していくのがなかなか厳しく、自分も少しでいいから収入を得て生活費に回さなければならないと考えていました。しかし、保育園がなかなか見つからないのです。

話に聞けば、他のお母さんは子どもがお腹の中にいるうちから「保活」をしていたのだそう。Aさんは子どもが生まれてすぐに「保活」を始めましたが、それでは周りの人から少し遅れを取ってしまっていたのだと言います。

保育園が見つからず、自分たちの実家もそれぞれ東北と北陸という遠方だったため、双方の両親に頼ることもできず。何とかして認可外の保育園に入れたものの、保育料が高くそちらの負担も気になっているのだと話してくれました。

時短勤務でも家事と育児で体力の限界に

Aさんはなんとか認可外保育園に子どもを入れ、職場復帰できてからもいくつかの壁があったと言います。保育園の送り迎えは、旦那さんが勤務時間的に難しかったためAさんが担当に。会社にも時短勤務で申請を出し、朝は9時までに出社、帰りは16時に帰宅ということで話がつきました。

しかし、大変だったのはそこからです。保育園にお弁当を持っていかなくてはならないのと、子どもにご飯を食べさせなくてはならないので朝は4時起き。旦那さんと自分の分もお弁当を作り、子どもを起こしてご飯を食べさせます。

子どもだけが食べるというのは教育上よくないかも、と思ったAさんと旦那さんの意見が合致したため、それまで朝食を食べていなかったAさんと旦那さんも子どもに合わせて食べることに。ごはんが好きな子だったために朝からお米を炊いて、おかずを作っていたのだと言います。

朝はそのままバタバタと出発し、保育園に子どもを送り届けて出社。仕事が終わったらダッシュで帰宅し、保育園に子どもを迎えに行ってご飯を作ったり、洗濯をしたり、お風呂に入れたりと大忙し。旦那さんの帰宅が遅く、Aさん一人ですべてやらなくてはならなかったために体力の限界に陥ってしまったそうです。

何度かダウンしたこともあって、旦那さんが転職をし、早めに帰宅できるようになってからは少しラクになったと言います。

お互いに自分の時間が取れず不満とストレスが溜まる