5. なぜ国の借金は増え続けるのか?歳入と歳出の変遷
国の借金が増加した背景には、1990年代から続く長期的な経済の停滞があります。
この「失われた30年」と呼ばれる期間においても、高齢化の進展などにより社会保障費は増加し続け、歳出全体の拡大を招きました。
1990年度と2025年度の歳入・歳出を比較すると、その変化がよくわかります。
5.1 歳出
1990年度 66兆2000億円
- 公共事業、教育、防衛など:25兆1000億円
- 社会保障:11兆6000億円
- 地方交付税交付金等:15兆3000億円
- 国債費(過去の借金返済と利息):14兆3000億円
2025年度 115兆2000億円
- 公共事業、教育、防衛など:29兆8000億円
- 社会保障:38兆3000億円
- 地方交付税交付金等:18兆9000億円
- 国債費(過去の借金返済と利息):28兆2000億円
5.2 歳入
1990年度:66兆2000億円
- 税収などの収入:60兆6000億円
- うち税収:58兆円
- 公債金(借金):5兆6000億円
2025年度 115兆2000億円
- 税収などの収入:86兆6000億円
- うち税収:77兆8000億円
- 公債金(借金):28兆6000億円
歳出で特に増加が著しいのは「社会保障費」と「国債費」です。
一方で税収は思うように伸びず、不足分を国債発行、つまり借金で賄う構造が定着してしまいました。
近年では、新型コロナウイルス対策や物価高への経済対策で大規模な予算が組まれたことも、歳出拡大に拍車をかけています。
このような収支の不均衡が続く中、日本は低金利時代を終えようとしています。金利の上昇は、借金の返済にどのような影響を与えるのでしょうか。
