4. “普通”という数字に惑わされない|世帯ごとに異なる老後必要資金
本記事では、公的統計データをもとに、いまどきの70歳代シニア世帯の平均的な貯蓄額や年金受給額、ひと月の家計収支の実態をお伝えしました。
自分の状況と比べるために、平均値などを「ふつう」の目安と考えがちですが、実際の状況はシニア世帯の公的データを見てお分かりのとおり、お金の問題において「ふつう」を一義的に考えることはできません。
貯蓄額は平均で約2400万円ですが、中央値では1100万円程度にとどまり、世帯ごとの格差が大きいことがわかります。
また、年金額では厚生年金が月15万円ほど、国民年金では6万円弱が平均であり、受給額には制度による差や男女差もありました。
こうした数字から見えることは、貯蓄・年金・支出のバランスによって老後の家計は成り立っているという点です。老後は、貯蓄や年金を簡単に増やすことができないため、若い頃からの準備が必要になるでしょう。
とはいえ、老後に必要なお金は世帯で異なります。まずは自身の家計をチェックして、安心した老後生活への第一歩にしてみませんか。
参考資料
著者
AFP。一種外務員資格(証券外務員一種)保有。大学卒業後、外資系生命保険会社、都市銀行にてリテール営業、法人営業に携わる。とくに銀行では遺言信託業務に携わり、資産承継ビジネスにおいて全国表彰歴あり。金融機関勤務後は長年の経験を活かし、金融ウェブメディアに転職。現在はマネーシュミレーションに特化したサービスを提供し、個人のマネー相談を中心に活動中。定期的にウェブメディアへの寄稿、記事の監修もおこなっている。生命保険会社と銀行、両業界での経験が強み。得意分野はライフプランニング(ライフシミュレーション)、投信分析。趣味はガーデニング。
監修者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)