4. 「最新情報を取り逃さない」ためのチェック習慣
前章で紹介したように、年金額の引き上げや給付条件の変更、支給ルールの見直しなどは定期的に行われており、過去の情報が現在の制度に当てはまらないこともあります。
近年は、就労形態や世帯のあり方が変化していることを受け、制度改正が継続的に進められている点にも注意が必要です。
こうした背景から、給付や手当を確実に受け取るためには、最新の制度内容をこまめに確認する姿勢が欠かせません。
厚生労働省や日本年金機構の公表資料、市区町村が発行する広報紙や公式サイトは、情報収集の基本となります。
また、就職や退職、配偶者の変化、世帯構成の見直しといった節目のタイミングでは、あらためて該当する支援がないか確認しておくとよいでしょう。
公的な支援制度は、現在の状況に合わせて活用することで初めて役立ちます。
「以前調べたから問題ない」と考えず、定期的に見直す意識を持つことが、将来への安心につながるでしょう。
5. 老後の安心は「知る・確かめる・動く」で守る
本記事では、シニアを対象とした「老齢年金以外の公的給付」を5つ取り上げ、確認しておきたいポイントを紹介していきました。
老後の収入源は老齢年金が柱になりますが、一定の要件を満たすことで、年金とは別に受け取れる公的な給付や手当も用意されています。
とはいえ、これらの多くは申請を行わなければ支給されない仕組みです。
まずは、自身や家族が対象となる可能性がないかを整理し、必要に応じて年金事務所、ハローワーク、市区町村の窓口で確認してみるとよいでしょう。
参考資料
- 日本年金機構「初めて老齢年金を請求するとき」年金請求書(国民年金・厚生年金保険 老齢給付)様式第101号
- 日本年金機構「か行 加給年金額」
- 日本年金機構「加給年金額と振替加算」
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
- 日本年金機構「老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金の概要」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「Q&A~高年齢雇用継続給付~」
- 厚生労働省「令和7年4月1日から高年齢雇用継続給付の支給率を変更します」
- 日本年金機構「年金と雇用保険の高年齢雇用継続給付との調整」
- 厚生労働省「再就職手当のご案内」
- 厚生労働省「離職されたみなさまへ<高年齢求職者給付金のご案内>」
- 厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
菅原 美優