4. 【新社会人のお金事情】初任給の使い道は「貯蓄」より「投資」が4倍以上に!

全世代でNISAの活用が進む中、これから資産形成を始める若年層はどのような意識を持っているのでしょうか。

インベスコ・アセット・マネジメント株式会社が2026年4月に新社会人となる200名を対象に実施した「初任給の使い道に関する意識調査」を見てみましょう。

同調査によると、初任給の使い道について「できるだけ投資に回したい」と答えた人が31.5%だったのに対し、「できるだけ貯蓄に回したい」はわずか7.5%にとどまり、投資を重視する人が貯蓄派を4倍以上も上回りました。

さらに、回答者の半数以上(51.5%)がすでに投資を開始しており、投資を検討している層を合わせると、全体の約85%が投資に意欲的という結果になっています。具体的な投資手法としては「投資信託・ETF」がトップで、7割以上が「新NISA」の活用を検討しています。

そして注目すべきは、初めての給料を手にする新社会人でありながら、投資を行う理由の第1位が「老後資金の不安(53.2%)」である点です。

物価高や円安を背景に約9割の人がお金に対する不安を抱いており、「まずは貯蓄」というかつての常識から、「若いうちから新NISAで着実な資産形成を」という意識へと大きくシフトしていることがうかがえます。

5. まとめにかえて

最新の調査結果から、世代間におけるNISA活用状況の差や、新社会人の非常に高い投資意欲が浮き彫りとなりました。

60歳代以上のリタイア世帯おいて投資残高が多い背景には、子育てや住宅ローンが一段落し、退職金や相続といったまとまった資金を運用に回せるといった世代特有の事情もあります。

対して、家計運営の負担がピークを迎える現役世代にとって、毎月の積立資金を捻出することが容易でないのは、統計データに照らしても「当然のこと」と言えます。

しかし、20歳代から50歳代にかけて残高が着実に積み上がっているデータや、老後を見据えて初任給から投資に回そうとする新社会人の姿が示す通り、厳しい環境下でも多くの世代が将来への備えを具体化させています。

今回シミュレーションした「15年間の継続積立+15年間の運用継続」の結果からもわかるように、つみたて投資における最大の武器は、運用額の多寡以上に「投資期間(時間)」です。

たとえ現時点では少額であっても、早いうちから「投資の種」をまき、時間をかけて育てることで、複利の力を最大限に活用することにも繋がっていきます。

まずは「無理のない金額」から、将来に向けた時間を味方につける一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

参考資料

マネー編集部NISA班