シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手のモバイルコンテンツ関連事業会社であるボルテージです。

ボルテージの平均年間給与はいくらか

ボルテージ(提出会社)の2018年6月30日時点での平均年間給与は424.3万円と400万円を超えています。また、従業員の平均年齢は29.6歳で若干ですが30歳を下回っています。平均勤続年数は4.3年となっています。

ボルテージの従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年6月30日時点で301名。単体で300人以上の従業員数がいます。

また、連結の従業員数は324名。なお、セグメントごとの内訳は記載がありません。

過去5年の業績動向

ボルテージ(連結)の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高ですが、過去5年をみると、2014年6月期の100億円から2016年6月期の112億円まで増収が続きましたが、その後は減収傾向にあり、2018年6月期には73億円となっています。

また、経常損益については減益傾向にあります。2014年6月期には6億円の利益であったものが、2018年6月期には10億円の損失にまで減少しています。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純損益は経常損益と同様に減益傾向で、2014年6月期には2億円の利益であったものが、2018年6月期には13億円の損失となっています。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部