3. 【シミュレーション】中間層にどれくらい恩恵がある?
年収の壁の引き上げで、中間層にどれくらいの恩恵があるのか、シミュレーションしていきます。今回は、年収500万円の会社員を例に計算してみましょう。
年収500万円・単身の会社員について、現行の控除後所得額・税額と、改正後の控除後所得額・税額を比較すると、以下のようになります。
現行制度
- 給与所得控除:144万円
- 基礎控除:58万円
- 基礎控除の特例:10万円
- 社会保険料控除(年収の15%で計算):75万円
- 所得額:213万円
- 税率:10%(控除額9万7500円)
- 所得税額:11万5500円
改正後
- 給与所得控除:144万円
- 基礎控除:62万円
- 基礎控除の特例:42万円
- 社会保険料控除(年収の15%で計算):75万円
- 所得額:177万円
- 税率:5%
- 所得税額:8万8500円
税額の差は年間で約3万円です。月あたり2500円手取りが増える計算になります。収入によってはさらに税額の差が開き、減税額が大きくなります。
とはいえ、年収の壁の引き上げでは注意しなければならない点もあります。次章では、注意点である「社会保険の壁」について解説します。
