5. 物価高が直撃?60歳代単身世帯の約5割「年金だけじゃ日常生活費程度もまかなえない」と回答

J-FLEC(金融経済教育推進機構)の「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」を見ると、シニア世代が抱える年金生活への厳しい実態が浮き彫りになっています。アンケート結果から、とくに注目すべきデータをピックアップしました。

  • 年金で「日常生活費程度もまかなうのが難しい」と答えた割合
    • 二人以上世帯:60歳代 33.6% / 70歳代 26.5%
    • 単身世帯:60歳代 50.7% / 70歳代 35.5%
    ※特に60代の単身世帯では、半数以上が日々の生活費の捻出に苦労していることがわかります。
  • 生活にゆとりがない理由のトップは全世代で「物価上昇等」
    • 二人以上世帯:60歳代 57.9% / 70歳代 57.7%
    • 単身世帯:60歳代 51.0% / 70歳代 54.1%
    ※いずれの世帯・年代でも50%を超えており、昨今のインフレが年金生活を大きく圧迫している状況が読み取れます。
  • 年齢とともに高まる「医療費」への懸念
    ※ゆとりがない理由として「医療費の個人負担増」を挙げる割合は、二人以上世帯において60代(24.5%)から70代(30.0%)へと上昇しています。年齢が上がるにつれて、医療や介護への経済的負担が重くのしかかっているようです。

年金の支給額面が改定されても、物価高や将来の医療費への不安から、生活にゆとりを感じられないシニア層は少なくありません。

公的年金への理解を深めるとともに、インフレを見据えた生活費の見直しや、現役時代からの計画的な資産準備がこれまで以上に重要になると言えるでしょう。

参考資料

マネー編集部年金班