年金支給日が近づくたびに、今回はいくら振り込まれるのだろうと通帳を眺めることはないでしょうか。
物価が上がり続けるなか、ひと月の年金だけで暮らしを回していくのは決して楽ではありません。
厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」によると、令和8年度は公的年金本体が引き上げられたのと同じように、年金生活者支援給付金も「3.2%」の増額が決定しています。
老齢の月額基準額は「5620円」となり、夫婦そろって対象となれば、6月15日には2カ月分の合計「2万2480円」が振り込まれるケースもあります。
この記事では、年金生活者支援給付金の対象になる方、令和8年度の支給額、そして請求手続きのスケジュールを、元自治体職員の視点も交えて整理していきます。
1. 【年金生活者支援給付金】どんな制度?気になる財源も確認
「年金生活者支援給付金」とは、公的年金などの収入金額と、その他の所得の合計が一定の基準額に満たない方に支給される給付金です。
2019年10月にスタートした、比較的新しい制度です。
1.1 【財源】消費税の増税分でまかなわれている
この給付金の財源は消費税の増税分でまかなわれており、「年金生活者支援給付金の支給に関する法律」にも明記されています。
「年金生活者支援給付金の支給に要する費用の財源は、社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律の施行により増加する消費税の収入を活用して、確保するものとする。」
引用:e-Gov法令検索「年金生活者支援給付金の支給に関する法律」
基礎年金には老齢・障害・遺族の3種類があり、それぞれに対応する形で給付金が設けられています。
支給要件を満たす方には、2カ月に1度の公的年金の支給日にあわせて、給付金が上乗せされる仕組みです。