3. もうすぐ65歳になる人に【年金請求書】が届いたら？《手続き方法》
年金を受け取る手続きで最も重要な書類が「年金請求書」です。この書類は、日本年金機構から基礎年金番号や氏名などがあらかじめ印字された状態で郵送されます。
3.1 初めて老齢年金を請求する場合の手続き
- 書類が届く時期：65歳（または特別支給の老齢厚生年金の受給開始年齢）になる3カ月前
- 提出できる時期：誕生日の前日（受給権が発生する日）以降
- 提出先：お近くの年金事務所、または街角の年金相談センター
3.2 「特別支給の老齢厚生年金」を受給中の方が65歳になった場合
すでに「特別支給の老齢厚生年金」を受け取っている方は、65歳になると年金の種類が本来の「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」に切り替わります。そのため、あらためて請求手続きを行う必要があります。
- 書類が届く時期：65歳の誕生月の初旬（1日生まれの場合は前月の初旬）
- 提出できる時期：誕生日の前日以降
- 提出先：日本年金機構本部へ郵送（電子申請も可能）
年金請求書の提出を忘れてしまうと、年金の支給が一時的に保留される場合があるため、注意しましょう。
3.3 年金請求書の提出期限はいつまで？
年金を適切なタイミングで受け取り始めるためには、「誕生月の末日まで（1日生まれの方は前月の末日まで）」に提出することが推奨されます。
この期限を過ぎても受給する権利がなくなるわけではありませんが、年金の支給が数カ月遅れる可能性があります。
また、年金を受け取る権利は、発生してから5年を経過すると時効によって消滅します。請求書が届いたら、放置せずに適切な時期に返送することが大切です。
