3. いくら上乗せ?年金生活者支援給付金の平均額
「年金支給日にひとり1万900円が上乗せされる」と聞くと、多くの方がその金額をそのまま受け取れるように感じるかもしれません。
しかし実際には、年金生活者支援給付金の受給額には個人差があり、満額を受け取っている人ばかりではありません。
参考として、厚生労働省が公表している資料によると、年金生活者支援給付金の1カ月あたりの平均給付額(※)は次のとおりです。※令和6年3月において認定されている支給分に係る平均給付金額(月額)
- 老齢年金生活者支援給付金:4014円
- 補足的老齢年金生活者支援給付金:2116円
- 障害年金生活者支援給付金:5555円
- 遺族年金生活者支援給付金:5057円
これらは1カ月分の平均額です。支給では、この金額の2カ月分が年金と一緒に振り込まれる額の目安になるでしょう。
たとえば、老齢年金生活者支援給付金の平均額で見ると、2カ月分でおよそ8000円程度が上乗せされる計算です。
受給額に差が生じるのは、給付金の計算方法にあります。老齢年金生活者支援給付金では、保険料の納付済期間や免除期間が、障害年金や遺族年金の場合は、障害等級や扶養親族の有無などが受給額に影響します。
■12月は受け取る額が変わる?
年金生活者支援給付金は、1年ごとに前年の所得等に応じて支給判定が行われています。
判定の結果は10月分から翌年の9月分に反映されるため、前年の所得等に増減があれば、12月支払い分(10月分と11月分)の金額が変わったり、今まで受け取っていた方が不支給になる場合もあります。
この場合、支給変更通知書や不該当通知書などが送付されます。今年度の送付は、日本年金機構のHPによると、12月5日となっています。※参考:日本年金機構「年金生活者支援給付金を受給している方の令和7年12月以降のお支払いについて」
