2. 「ひとり1万900円」受け取れる人・受け取れない人
「ひとり1万900円」が上乗せされたのは、年金生活者支援給付金の要件を満たし、満額で受給できる人です。
そもそも年金生活者支援給付金は、すべての年金受給者が受け取れる給付金ではなく、年金の種類や所得状況など、いくつかの条件を満たさないと受け取ることができません。
たとえば、老齢年金生活者支援給付金の場合を見ていきましょう。対象となるのは次の条件に当てはまる方です。
- 65歳以上で老齢基礎年金を受給している
- 本人と同一世帯の全員が市町村民税非課税であること
- 前年の公的年金等の収入とその他の所得の合計が一定額以下
これらの要件をすべて満たす方が給付金を受け取ることができ、その上で、保険料を40年間納付している場合に月額5450円の満額支給となります。
障害年金生活者支援給付金や遺族年金生活者支援給付金でも、支給要件を満たせば給付金が支給されます。しかし、給付額は障害等級や扶養親族の有無などによって異なります。
そのため、必ずしも「1万900円」が上乗せされるとは限りません。
このように、「1万900円」はあくまで満額支給の一例です。実際にいくら上乗せされるかは個人差があります。
次の章では、平均額をもとに、より現実的な受給額の目安を確認していきましょう。