2月に入り、新年度を前に、教育費や生活費の準備を進める家庭も多い時期になりました。

物価上昇が続く中、特に深刻な影響を受けているのが子育て世帯です。食費や学用品など、削減が難しい必要経費が家計を圧迫し、賃金の伸びが物価上昇に追いつかない状況が続いています。

こうした子育て家庭を支援するため、政府は新たに物価高対応子育て応援手当の支給を開始しました。所得制限がなく、子育て中であればすべての家庭が対象となる点が特徴です。

子ども1人につき2万円が支給され、基本的に申請不要で自動的に振り込まれます。

本記事では制度の詳細や支給対象、申請が必要となるケース、そして児童手当との違いについて分かりやすく解説します。

1. 子ども1人2万円「物価高対応子育て応援手当」とは

昨今、食品価格や生活必需品の値上げラッシュが止まらず、家計への負担が増大しています。なかでも深刻な影響を受けているのが、子どもを育てている家庭です。

育ち盛りの子どもがいる世帯では、食事の量や質を落とすことが難しく、また学用品や衣類などの出費も欠かせません。こうした必要経費は削減の余地が少ないため、物価上昇分がダイレクトに家計を圧迫しています。

加えて問題なのが、賃金の伸びが物価の上昇スピードに追いついていない現状です。実質的な収入が目減りする中、月々のやりくりに苦心する子育て世帯が増えています。

1.1 全世帯対象の給付金制度がスタート

こうした状況を踏まえ、政府は子育て家庭の経済的負担を和らげる新たな施策を導入しました。それが「物価高対応子育て応援手当」です。

この支援制度の特徴は、所得制限が設けられていないという点にあります。世帯年収の高低を問わず、子育て中であればすべての家庭が給付対象となり、子ども1人につき2万円が支給される仕組みです。

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物価高対応子育て応援手当(仮称)

出所:内閣府「総合経済対策 政策ファイル」

支給対象は、0歳児から高校3年生に相当する年齢(満18歳になった後の最初の3月31日まで)の子どもを養育している保護者です。年齢の上限が明確に定められています。

1.2 申請不要の「プッシュ型」給付を採用

この手当の利便性を高めているのが、プッシュ型給付方式の採用です。従来の給付金では申請手続きが必要なケースが多く見られましたが、この制度では原則として申請が不要となっています。

具体的には、既に児童手当を受給している世帯については、その受取口座に自動的に振り込まれる運用が基本です。わざわざ役所に出向いたり、書類を用意したりする手間が省けるため、受給漏れのリスクも軽減されます。

1.3 申請が必要となるケースに注意

すべてのケースで、自動振込となるわけではありません。以下のような状況にある場合は、別途申請手続きが必要となります:

  • 新たに子どもが生まれた世帯
  • 離婚により養育状況が変わった世帯
  • 転居により自治体が変わった世帯
  • その他、児童手当の受給状況に変更があった世帯

このような場合は、お住まいの市区町村の窓口、または公務員の方は勤務先の担当部署に問い合わせて、必要な手続きを確認することをおすすめします。自治体によって対応が異なる可能性もあるため、早めの確認が安心です。

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東京都文京区の場合

出所:文京区「文京区 物価高対応子育て応援手当」