2. 【世帯状況別】みんなが保有するリアルな「貯蓄割合」をチェック

続いて「勤労者世帯」と「65歳以上のシニア世帯」が、それぞれどの程度の貯蓄を保有しているのか、その割合を確認していきます。

2.1 【勤労者世帯】「貯蓄4000万円以上ある」世帯はどのくらいいる?

総務省統計局の同資料によると、勤労者世帯の中で最も割合が大きいのは「200万円未満」の貯蓄層であり、なかでも「100万円未満」の世帯が11.1%を占めています。

一方で、貯蓄額が4000万円を超える世帯も全体の9.0%存在しており、現役世帯の中でも、比較的高い資産を形成している層が一定数いることがわかります。

また、947万円の中央値付近に位置する世帯がある程度存在する一方、平均値である1579万円付近に達している世帯は限られており、貯蓄額の多い層が平均値を押し上げている状況です。

上記から、勤労者世帯の貯蓄額は「ほとんど貯められていない層」と「十分な貯蓄を持つ層」に分かれており、その差が大きいことがうかがえます。

二人以上世帯のうち「勤労者世帯」の貯蓄額

  • 平均値:1579万円
  • 中央値:947万円(貯蓄現在高が0の世帯を含めた中央値は885万円)

では、世帯主が65歳以上の世帯ではどうでしょうか。

2.2 【世帯主が65歳以上の世帯】「貯蓄4000万円以上ある」世帯はどのくらいいる?

総務省統計局の同資料によると、勤労者世帯では貯蓄が100万円未満の層が11.1%と最も多い割合を占めていましたが、65歳以上の世帯ではこの層が8.1%にとどまり、わずかな貯蓄しか持たない家庭の比率が相対的に低くなっています。

一方、高額貯蓄を保有する世帯割合はシニア世帯のほうが高く、勤労者世帯では「4000万円以上」が9.0%であるのに対し、65歳以上の世帯ではその割合が20.0%に上ります。

これは、長年の貯蓄や退職金の受け取りなどが影響し、高齢世帯の資産が比較的高い水準にあることを示していると考えられます。

「世帯主が65歳以上」二人以上世帯の貯蓄額

  • 平均値:2509万円
  • 中央値:1658万円

次章では、現役世代が取り組んでおきたい「老後対策」について紹介します。