3. 今後の見通し「年金額はどうなるか」

近年、物価と賃金の上昇が続いているため、年金額もしばらくの間は増額するものと予想されます。

ただし、マクロ経済スライドによって年金額は物価や賃金ほどアップしません。

年金額が増えても、物価水準の上昇によって年金の価値は現在よりも相対的に低くなるでしょう。

4. まとめにかえて

厚生年金や国民年金の金額は、物価や賃金の変動率に応じて毎年4月に改定されます。近年、物価や賃金の上昇が続き、年金額も3年連続で増額改定されました。

ただし、マクロ経済スライドによって、年金の給付水準は継続的に低下していくことを覚えておきましょう。

2025年度の年金制度改正後も、年金制度の見直しが議論されています。

保険料水準や年金給付水準、第3号被保険者制度の見直しなど内容は多岐に亘りますが、老後生活に大きく影響する可能性もあるため、今後の動向に注意しましょう。

参考資料

西岡 秀泰