1.2 老齢厚生年金は増えている?減っている?
老齢厚生年金については、厚生労働省の試算によるモデル年金額例の推移を見ていきます。
こちらは「平均的な収入で40年間就業した場合の老齢基礎年金(満額)を含む給付水準です。ただし、前提となる平均的な収入は年度によって異なっています。
- 2020年度:15万5583円(前年差325円)
- 2021年度:15万5421円(前年差▲162円)
- 2022年度:15万4777円(前年差▲644円)
- 2023年度:15万8232円(前年差3455円)
- 2024年度:16万2483円(前年差4251円)
- 2025年度:16万3476円(前年差993円)
平均的な収入が年度で異なるため単純比較できませんが、老齢基礎年金と同じように直近3年間は増額が続いています。
男性の老齢厚生年金受給額の平均値と、ほぼ同じくらいの給付水準です。
ここまで、直近の年金額の推移について紹介しました。次章では、年金額の改定方法と今後の見通しについて解説します。
