2.5 人間関係や地域とのつながりを維持する
老後の生活では、経済的な安定だけでなく、社会的・精神的なつながりの維持も重要です。
現役時代から趣味のサークルや地域活動、友人・知人との交流を続けていた人は、退職後も孤立することが少なく、日常の生活リズムを維持しやすい傾向があります。
以下の統計では、高齢者がなぜ仕事を続けるのか、その理由について明らかになっています。
「収入のため」に働いているシニアが多いですが、仕事を通じてやりがいを感じたり、社会と関わりを持ち続けることで孤独に陥りにくく、そして健康にも気を遣うという方も多くいる傾向があります。
内閣府「高齢者の健康に関する調査」でも、地域や趣味の活動に参加している高齢者ほど、心身の健康状態が良好で、生活の質(QOL)が高いことが示されています。(出所:内閣府「令和4年 高齢者の健康に関する調査結果 高齢者の生きがいとその規定要因」)
つまり、経済的な準備と並行して、人間関係や地域とのつながりを維持しておくことが、老後の安心・安全な生活を支えるもう一つの柱となります。
