2. 年金だけで暮らすシニアが現役時代に取り組んできたコト5選
ここからは、老後生活を年金だけでやりくりして過ごすシニア世帯が現役時代に取り組んできた代表的な行動を5つご紹介していきます。
2.1 家計の把握と支出の固定化
現役時代から収支を細かく把握する習慣があるシニアは、年金収入だけで安定した家計を築いている方が多い傾向にあります。
たとえば、家計簿アプリや銀行口座の明細を使って、どこにお金が出ていっているかを徹底的に可視化します。
これにより、無駄な支出を早期に発見できるだけでなく、特に効果の大きい固定費(通信費、保険料、サブスクリプションなど)を抑える習慣が身につくことで、老後も無理なく生活水準を維持できています。
J-FLECの調査によると、2021年以降ではおよそ7割近くの人が資金計画を立てて家計を管理していることがわかります。
支出を日々管理し、不要な出費を抑えておくことができれば、年金収入だけであっても将来にわたって支出の見通しを立てやすくなります。
また、固定費を抑えることで変動リスクを減らし、医療費や介護費、緊急予備費など将来の変動費にも備えられます。
こうした家計管理の習慣が、老後の家計安定の土台となっているのです。
