4. 医療費を払った分が家計に戻る「医療費控除」
医療費控除は、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に、所得税等の負担を軽減できる制度です。本人だけでなく、生計を一にする家族の医療費も合算できます。
医療費の合計額から保険金などで補填された金額を差し引き、さらに10万円(または所得金額の5%のいずれか少ない方)を差し引いた金額が控除対象となります。対象となる医療費には、病院での治療費や処方された薬代、通院のための交通費などです。
5. スキル向上に使える「教育訓練給付金」
教育訓練給付金は、働く人の能力開発やキャリアアップを支援するための制度です。厚生労働大臣が指定する教育訓練を受講した際に、受講費用の一部が支給されます。
一般教育訓練給付金、特定一般教育訓練給付金、専門実践教育訓練給付金の3種類があります。
- 一般教育訓練:受講費用の20%(上限10万円)
- 特定一般教育訓練:50%(上限25万円)
- 専門実践教育訓練:80%(年間上限64万円)
雇用保険の被保険者期間が一定以上あることが要件となり、ハローワークで手続きを行う必要があります。実質的な自己負担を抑えながら、キャリアチェンジやスキルアップを目指せる制度です。
