3. ボーナスを含めると「年収」はいくら?

前述の平均給与に、ボーナスを追加して、国家公務員のおおよその年収を確かめてみましょう。

直近の国家公務員のボーナスは、以下のようになっています。

  • 2025年6月:約70万6700円
  • 2024年12月:約65万2800円

この合計を、年間賞与として計算してみましょう。上記を足すと、年間賞与は約135万9500円となります。国家公務員の平均給与月額は42万4979円ですから、年間換算すると509万9748円です。ここに年間賞与を足すと、以下の金額となります。

  • 509万9748円+135万9500円=645万9248円

国家公務員の年収は、約646万円です。

国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」によれば、民間企業全体の平均賞与は74万6000円です。賞与額については、国家公務員は民間企業の平均を大きく上回る金額となっています。

次章では、国家公務員採用試験の新たな動きを解説します。

4. 国家公務員採用試験の新たな動き

国家公務員採用試験では、2026年度から氷河期世代の中途採用を再開する予定です。

就職氷河期世代の採用は、2024年度まで実施されていました。2024年度の試験結果を見てみましょう。

  • 受験資格:1966年4月2日~1986年4月1日に生まれた人(※)
  • 職務内容:事務区分・技術区分・刑務官区分・入国警備官区分
  • 申込者数:3909人
  • 受験者数:2370人
  • 合格者:151人
    ※日本の国籍を有しない人や改正前の民法の規定による準禁治産の宣告を受けている人などは受験不可

この採用枠は2024年度をもって一旦終了し、2025年度は実施されませんでした。

しかし、2025年6月3日の閣僚会議にて、2026年度から氷河期世代の国家公務員・地方公務員としての中途採用が再開されることが決定しました。

国家公務員試験は、大卒・高卒・社会人試験とさまざまな経歴の人を対象に実施しています。ここに氷河期世代の中途採用が加わることで、該当の世代の人にとっては、キャリアチェンジやキャリアアップのチャンスが増えるでしょう。