私も新卒で入社した金融機関では、新人研修が終わった直後から採用活動に駆り出されました。いわゆるリクルーターのお手伝いです。そこでの採用活動の舞台裏は、自分の出身大学者で就職を希望する学生の面談の調整やスクリーニングです。

就職活動は一見すると大学ごとの競争のように見えますが、採用する側も「どの大学からどのくらいの人数」と決めていることがあります。そのようなケースでは、同じ大学の就職希望者との競争になります。

そこでは、ちゃんと挨拶ができるかに始まり、自分のしてきたことやしたいことがはっきりといえるか、その人物が入社した時のイメージができているか、配属されたときにチームにうまく溶け込めるか、また最終的には人事担当役員や人事部長に会わせても問題がないか、などが論点になります。

外資系金融機関での衝撃

私は外資系金融機関でも勤務してきましたが、そこで感じたのは日本の大学を出ただけ、というのだけでは無力だなという点です。

私がいた職場では、東大にはじまりハーバードやスタンフォード、オックスフォードやケンブリッジといった大学を卒業した国際色豊かなチームでした。私が入社した当時は留学経験もないのは私くらいでした。チームメンバーの外国人といえども流暢な日本語を操り、学力だけではなく言語力もある人ばかりです。